「区切り」の文化

カレンダーを見て、「なんかこれ面白いな」とふと思った。まるで知らない国の知らない文化に触れた時のような気分。

 

日が昇って、日が沈む。んでまた昇る。

この自然現象に区切りをつけて「1日」という概念を作ったことがなんかおかしくて笑える。

 

太陽が沈んだからといって何かが終わったわけでもないし、昇ったからといって何かが始まったわけでもない。

なのに、そこに社会という仮想システムを構築して「1日の始まり」「1日の終わり」という概念を創り上げた人類という集合システムはすごいな、と少し感動した。

 

たぶん、日が昇って日が沈む、という一連の自然現象は何かを「区切る」のにちょうど良かったから採用されたんだと思う。

 

だったら他の自然現象でこの「区切り」を持つものはないだろうか?と寝る前に少し考えた。

 

例えば天候。晴れから雨に変わるこの「区切り」を1日の終わり/始まり、としたらどうだろう。

 

晴れがずっと続けば1日は終わらない。何度、太陽が昇って沈んでも天候が変わらなければ日付は動かない。

 

逆にいうと、晴れと雨が日が昇って沈む間に何回も繰り返されればその分だけ日付は進む。

さらにいうと地域や国によって日付の変わる速度はまったくバラバラになる。

 

砂漠地帯では限りなく長い「1日」があるだろうし、数分の間に日付が変わる所もあるだろう。

 

結局のところ、社会ってしょーもないなという結論に至った。